インプラントは、人工歯根と義歯をアバットメントで接続するでしょうが、一種類だけではなく、部品の接続形態により複数のタイプがあり、用途に合わせて使い分けられています。インプラント(人工歯根)とアバットメントが一体であるのを1ピースタイプといいます。
それ以外に、これらが歯根部と支台部に分かれている2ピースタイプがあります。
よりメジャーである2ピースタイプは、パーツ同士の結合部の形により、凸面(エクスターナル)タイプと、凹面(インターナル)タイプという二つの形式に分かれますが、インターナルタイプの方が最近はメジャーになっているのです。
忘れてはいけないインプラントのメリットとして仮歯が入れば、義歯だと気づかれることはまずありません。根元から再生しているので、見た目は自分の歯とおなじようにとってつけた感じにならず、他の人に自分から言う必要もないので義歯だと気づかれることもいちいち考えなくて良くなります。
自然な見た目を重視している場合、最適な治療と言えます。混同されることの多いインプラントと差し歯。何がちがうのでしょうか。まず、差し歯というのは、残った歯や歯根をベースにして、そこに人工の歯を差し込むでしょう。当然、歯が全く残っていない状態では、利用することは不可能です。
さて、そこでインプラントですが、これは金属製の歯根を顎の骨に埋め込んで癒着させ、そこに義歯を被せるという手順で施術が行なわれます。
歯を丸ごと抜いてしまった場合でも、義歯をつくれるのが、インプラントの利点なのです。
インプラント治療にある程度の実績がある歯科医師院で、外来診療を受けてのごく一般的なインプラント治療でも、院内感染の心配はあるでしょう。
ですから、歯科医師院を決めるときに院内感染対策をどうしているかきちんと知ることが大切だと心得てちょーだい。
感染症対策について、具体的な取り組みをホームページ上で具体的に示している歯科医師院も確実に増加していますので、調べるときは参考になるものです。
人工歯根をあごの骨に埋め込むのがインプラント埋入手術ですから、ほとんどの患者さんは、手術後、違和感を感じるのが一般的です。腫れが引いた頃には慣れてきますので、変な感じがしても、触ったり刺激するのは止めるようにひたすら辛抱が大切です。十日以上経っ立ときに違和感が変わらない、あるいはさらにおかしく感じる場合や、痛みがつづいていたり、腫れや出血が止まらなかったりする場合、原因がどこにあるのか探り、適切な対応をすることが必要です。こうなれば我慢は必要ありません。
すぐに診療を受けましょう。
インプラント治療により義歯が使えるようになるまで、3ステップあると考えてちょーだい。
まず、人工歯根をあごの骨に埋入します。
それからあごの骨や周辺組織と人工歯根がしっかり結びつくのを待ち、三番目として、歯根にアタッチメント(連結部分)をはめ込み、その上から義歯をかぶせて完成という流れは皆様変わりません。
時間を要するのは、人工歯根の周りに組織ができて骨にしっかり定着するまでで約2ヶ月から6ヶ月見ておかなければなりません。インプラント治療の開始から、本格的な義歯を入れるまでにおおよそ3ヶ月から10ヶ月かかると押さえてちょーだい。
インプラントの特長として、噛んだ感じが自分の歯に近く、ガムを噛むときに余計な心配がいらないのはありがたみを実感する点です。
ブリッジのように、上から人工歯をかぶせているのではなくあごの骨に根元を埋め込む形で人工歯を作ったので歯が取れる心配をすることなく、安心してガムを噛めます。ガムを噛んだ程度では、インプラント全体は全く影響を受けないほどに強いものでもあります。
どんなガムでも、もちろんキシリトールガムも平気で噛めます。インプラント埋入手術では局所麻酔を使います。全身麻酔になることはほとんどありません。血液や循環器系に、障害や持病を抱えている場合は歯科とはいえ、入院の必要も出てきます。
あるいは、インプラントの土台になるだけの厚みを持った骨がないと、埋入の前に骨移植が必要になることもあります。
自分の骨を採取して、骨が薄い箇所に移植するケースでは、入院して手術するケースも実際にあります。これらのケース、その他の困難なケースであれば信頼できる歯科医師とよく話し合った上で、治療計画をたてていってちょーだい。